過労死防止へ具体策 厚労省協議会、遺族参加し議論(2014/12/18 朝日新聞)

2014年12月18日05時00分


 過労死を防ぐための対策を話しあう厚生労働省の「過労死等防止対策推進協議会」が17日始まった。協議会には過労死で親族を失った遺族も参加し、再発防止に向けた決意を語った。具体策は来年6月までにとりまとめるが、実効性を持たせられるかが焦点だ。


 「若者の過労死が後を絶ちません。このままでは、この国の未来が失われる」。17日の協議会で、委員に選ばれた神戸市の西垣迪世(みちよ)さんは、こう訴えた。


 自身の息子はうつ病になり、2006年に亡くなった。27歳だった。息子のブログには「働きすぎです。このまま生きていくのは死ぬよりつらい」とあった。


 西垣さんは「息子のようなことが二度と起きてはならない」と街頭に立ち、過労死等防止対策推進法の制定を求める署名を集めた。東京のホテルに泊まり込んで国会議員を回り、法律の必要性を訴え続けた。同法は議員立法により成立し、11月に施行された。


 協議会は、同法を受けて発足。委員には過労死に詳しい弁護士や労使代表のほか、西垣さんら遺族4人が参加することになった。過労死を防ぐために国がどんな調査をしたり、相談体制を整えたりすればいいかを話しあい、来年6月にまとめる大綱に反映させる。(牧内昇平、末崎毅)